単純温泉
タイプ1 =刺激が少ない・優しい湯/別名「神経の湯」「脳卒中の湯」溶存物質が 1,000 mg/kg 未満 で泉温25℃以上。成分が薄いから刺激が弱く、家族・高齢者・病後の人にも安心。pH 8.5以上だと「アルカリ性単純温泉」となり、肌がつるつるになる「美人の湯」。
浴用適応症
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
飲用適応症
なし(一般禁忌のみ)
代表温泉地
下呂・道後・鬼怒川・修善寺・湯田中・由布院・水上 ほか
ONSEN SOMMELIER NOTE
温泉巡りをもっと楽しくするための、知識の整理ノートです。
温泉ソムリエ認定講座テキストの内容を、「成分表を見て、自分の体に合うかを判断できる」ことをゴールに再構成しました。
温泉の種類
10+2
主要泉質
分類の軸
4軸
泉質・温度・pH・浸透圧
分析書チェック項目
28
読み解きポイント
CHAPTER 1
日本では「温泉」と「療養泉」は別の概念です。温泉法(昭和23年)で「温泉」が、その下位概念として「療養泉」が定義されています。療養泉の条件を満たして初めて「適応症」(=効能)を名乗ることができます。
次のどちらかを満たせば「温泉」を名乗れる。
つまり「冷たくても温泉」「ほぼ真水でも温泉」がありえる。法律上の最低ラインが緩い。
効能(適応症)を掲示できるレベルの温泉。条件は厳しい。
分析書に「○○泉」と泉質名がついていたら、療養泉=効能を名乗れる温泉。
試料1kg中(mg/kg)の含有量がこれを超えると「温泉」または「療養泉」の条件を満たします。
| 成分 | 温泉 | 療養泉 |
|---|---|---|
| 溶存物質(ガス性のものを除く) | 総量 1,000 mg/kg 以上 | 1,000 mg/kg 以上 |
| 遊離二酸化炭素 (CO₂) | 250 mg/kg 以上 | 1,000 mg/kg 以上 |
| 水素イオン (H⁺) | 1 mg/kg 以上 | 1 mg/kg 以上 |
| 総鉄イオン (Fe²⁺+Fe³⁺) | 10 mg/kg 以上 | 20 mg/kg 以上 |
| よう化物イオン (I⁻) | 10 mg/kg 以上 | 10 mg/kg 以上 |
| 総硫黄 (HS⁻+S₂O₃²⁻+H₂S) | 1 mg/kg 以上 | 2 mg/kg 以上 |
| ラドン (Rn) | 20 × 10⁻¹⁰ Ci/kg 以上 (=74 Bq/kg) | 30 × 10⁻¹⁰ Ci/kg 以上 (=111 Bq, 8.25マッヘ) |
| リチウム/鉄/マンガン/フッ素/メタケイ酸 ほか | 各規定値あり(19成分) | — |
※ 平成26年改正以降、「含アルミニウム泉」「含銅泉」は廃止され、療養泉は10種類に整理された。
CHAPTER 2
どんな温泉にも、必ず4つのタグがつきます。泉質・泉温・液性(pH)・浸透圧。これを覚えれば、分析書の冒頭1行で温泉の正体が9割わかります。
AXIS 1 — 化学組成
何が溶けているかで決まる。10種類の正式名称。
AXIS 2 — 温度
源泉そのものの温度(湯船の温度ではない)。
AXIS 3 — pH
肌触りを決める軸。pH 7.5 以上でツルツル=美肌効果。
参考:胃液 pH 1〜2 / 中性洗剤 pH 7 / セメント pH 13
AXIS 4 — 濃さ
どれだけ濃いか。濃い湯ほど成分が肌に染み込みやすいが、湯あたりもしやすい。
高張性は短時間で十分。長湯禁物。
→ ① 泉質: ナトリウム塩がメインの「塩化物泉」 → 保温力◎、「熱の湯」
→ ② 浸透圧: 低張性 → 体液より薄め、長湯OK
→ ③ 液性: 中性 → 肌に優しい
→ ④ 泉温: 高温泉 → 加水加温なしでそのまま入れる
→ 一行で 「優しめだけど保温力ある、メインで温まる湯」 と読める。
CHAPTER 3
平成26年改正後の正式な泉質は10種類。それぞれに「キャラクター」があります。「自分はこの泉質が好き」が見つかると温泉巡りが一気に深くなります。
溶存物質が 1,000 mg/kg 未満 で泉温25℃以上。成分が薄いから刺激が弱く、家族・高齢者・病後の人にも安心。pH 8.5以上だと「アルカリ性単純温泉」となり、肌がつるつるになる「美人の湯」。
浴用適応症
自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
飲用適応症
なし(一般禁忌のみ)
代表温泉地
下呂・道後・鬼怒川・修善寺・湯田中・由布院・水上 ほか
塩化物イオンが主成分。塩のコーティング効果で保温力が抜群、湯冷めしにくい。塩分が傷に染みるが殺菌・保湿効果あり。三大美人泉質の1つ(保湿系)。飲用は胃を温め慢性消化器病に。高血圧・腎臓病の人は飲用NG。
浴用適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症、うつ状態
飲用適応症
慢性消化器病、便秘、萎縮性胃炎
代表温泉地
熱海・城崎・指宿・有馬・片山津・皆生・三朝・登別 ほか
重曹分が皮膚の油分を分解 →クレンジング効果でツルツルに。三大美人泉質の1つ(クレンジング系)。湯上がりは肌の水分が蒸発しやすいので保湿剤を併用。飲用で胃酸を中和、糖尿病・痛風にも。マグネシウム型は便秘にも有効。
浴用適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
飲用適応症
胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、糖尿病、痛風(飲用)
代表温泉地
嬉野・小谷・川根・東鳴子・湯の川 ほか
硫酸イオンが血管を拡張、血圧降下作用。三大美人泉質の1つ(仕上げ系:肌のハリ・弾力)。カルシウム型は鎮静、ナトリウム型(芒硝泉)は脳卒中、マグネシウム型(正苦味泉)は動脈硬化に。飲用で胆汁分泌促進・便秘解消。
浴用適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
飲用適応症
胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
代表温泉地
山中・伊香保・四万・玉造・天童・金田一・法師 ほか
湯に入ると体に細かい泡がびっしりつく。気泡が皮膚から吸収され血管を拡張、低い湯温でも血流を良くし血圧を下げる。日本では稀少。34〜37℃のぬる湯で長湯が基本。湯に溶けにくいガスのため、加温・湧出元から距離があると効果が落ちる。
浴用適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症
飲用適応症
胃腸機能低下
代表温泉地
長湯・湯屋・泡の湯・大塩・大丸・吉川 ほか
空気に触れると鉄が酸化して赤褐色(鉄錆色)に。湧出直後は無色透明。月経障害・更年期障害・冷え性に。飲用で鉄分補給 → 鉄欠乏性貧血に。
浴用適応症
なし(一般適応症のみ。月経障害は旧基準で記載)
飲用適応症
鉄欠乏性貧血
代表温泉地
有馬・伊香保・長湯・小坂・滝の湯・有明 ほか
温泉らしい独特の硫化水素臭。色は乳白色〜エメラルドグリーン。皮膚病・慢性婦人病・糖尿病に効くが刺激が強く、湯あたりしやすい。心臓・血管に作用するため高血圧にも。金属を腐食させるので時計や指輪は外す。
浴用適応症
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹(糖尿病)、表皮化膿症
飲用適応症
糖尿病、高コレステロール血症
代表温泉地
登別・万座・月岡・草津・野沢・蔵王・酸ヶ湯 ほか
pH が低い(酸性度が高い)。強い殺菌力で水虫・皮膚病に効く。肌がピリピリし、敏感肌・高齢者・乾燥肌の人には不向き。湯上がりは真水でかけ湯を。
浴用適応症
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、糖尿病性湿疹、表皮化膿症
飲用適応症
慢性消化器病、便秘
代表温泉地
草津・玉川・蔵王・須川・嶽・酸ヶ湯・川湯・万座 ほか
ラドン(気体)を含む。「ホルミシス効果」と呼ばれる微量放射線による免疫活性が言われる。ラドンは半減期3.82日と非常に短いため、湧き出した温泉でしか効果を得られない稀少な泉質。痛風・関節リウマチ・強直性脊椎炎に。
浴用適応症
高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など
飲用適応症
なし
代表温泉地
三朝・有馬・増富・村杉・池田・恵那ラジウム ほか
よう素は甲状腺ホルモンの主原料で、新陳代謝を促進。コレステロールを下げる作用も。甲状腺機能亢進症の人は禁忌。色は黄色〜茶色、長期保存で褐色化(「経年変化」する珍しい泉質)。
浴用適応症
なし
飲用適応症
高コレステロール血症
代表温泉地
新津・大沢・白子・有明天空・両神 ほか
CHAPTER 4
平成26年(2014年)7月1日改定の泉質別適応症 早見表。「自分の症状はどの泉質に効くか」を逆引きできます。
全泉質に共通する 「一般的適応症」 もあります(疲労回復、健康増進、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など)。
| 適応症 | 単純 | 塩化物 | 炭酸水素 | 硫酸塩 | CO₂ | 含鉄 | 硫黄 | 酸性 | 放射能 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| きりきず | — | ○ | ○ | ○ | ○ | — | — | — | — |
| 末梢循環障害 | — | ○ | ○ | ○ | ○ | — | — | — | — |
| 冷え性 | — | ○ | ○ | ○ | ○ | — | — | — | — |
| 皮膚乾燥症 | — | ○ | ○ | ○ | — | — | — | — | — |
| うつ状態 | ○ | ○ | — | ○ | — | — | — | — | — |
| 自律神経不安定症 | ○ | — | — | — | ○ | — | — | — | — |
| 不眠症 | ○ | — | — | — | — | — | — | — | — |
| アトピー性皮膚炎 | — | — | — | — | — | — | ○ | ○ | — |
| 尋常性乾癬 | — | — | — | — | — | — | ○ | ○ | — |
| 表皮化膿症 | — | — | — | — | — | — | ○ | ○ | — |
| 慢性湿疹(糖尿病) | — | — | — | — | — | — | ○ | — | — |
| 高尿酸血症(痛風) | — | — | — | — | — | — | — | — | ○ |
| 関節リウマチ | — | — | — | — | — | — | — | — | ○ |
| 強直性脊椎炎 | — | — | — | — | — | — | — | — | ○ |
| 適応症 | 単純 | 塩化物 | 炭酸水素 | 硫酸塩 | CO₂ | 含鉄 | 硫黄 | 酸性 | よう素 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 慢性消化器病 | — | ○ | — | — | — | — | — | ○ | — |
| 便秘 | — | ○ | — | ○ | — | — | — | ○ | — |
| 胃十二指腸潰瘍 | — | — | ○ | — | — | — | — | — | — |
| 逆流性食道炎 | — | — | ○ | — | — | — | — | — | — |
| 糖尿病 | — | — | ○ | — | — | — | ○ | — | — |
| 高コレステロール血症 | — | — | — | ○ | — | — | ○ | — | ○ |
| 胆道系機能障害 | — | — | — | ○ | — | — | — | — | — |
| 胃腸機能低下 | — | — | — | — | ○ | — | — | — | — |
| 鉄欠乏性貧血 | — | — | — | — | — | ○ | — | — | — |
※ 飲用は保健所からの飲用許可がある温泉でのみ可能。許可がない場合は飲まないこと。
CHAPTER 5
「美人の湯」は俗称で、明確な基準はないが、教本では 3つの効果系統 として整理されています。役割の違う3つを 湯巡りで組み合わせる のが理想。
クレンジング系
炭酸水素塩泉 または pH 7.5以上の弱アルカリ性〜アルカリ性単純温泉。重曹分・アルカリが角質を分解 → ツルツル。
※ 落とし穴:保湿剤や塩化物泉を後で「仕上げ」に入らないと乾燥する
保湿系
塩化物泉。塩のコーティング効果で水分蒸発を防ぐ。湯上がりタオルで強く拭かない。
クレンジング後の「仕上げ湯」として最強
仕上げ系
硫酸塩泉。肌を引き締めるアンチエイジング効果。
「ハリ」「弾力」を感じたいときに
CHAPTER 6
各温泉施設の脱衣所に必ず掲示されている「温泉分析書」。次の10ポイントを順に確認すれば、その温泉の正体がほぼわかります。
「ナトリウム-塩化物泉(低張性・中性・高温泉)」のように、最初の1行に 泉質+浸透圧+液性+泉温 が並ぶ。ここで温泉の人格が決まる。
源泉温度。25℃未満なら冷鉱泉で加温前提=循環濾過の可能性が高い。42℃を超えていれば「加水・加温なしで入れる」プレミアム源泉。
「100リットル/分」が 1日100名分 の入浴を新鮮に提供できる目安。少ないと循環、多いと「源泉かけ流し」が可能。
pH 7.5 以上 → 美肌効果あり。10を超えるとキュッキュッ感。pH 3未満は強酸性で殺菌力◎だが肌刺激も強い。
高張性は短時間でも 湯あたりしやすい。長湯禁物。低張性は逆に長く入れる。
1,000 mg/kg 未満 → 単純温泉、以上 → 塩類泉。10g/kg以上なら高張性で濃い。125〜250mg/kg程度なら塩素泉として薄めの「優しい」湯。
20 mval% 以上の成分が泉質名に入る。Na⁺多めなら「保湿・しっとり」、Ca²⁺多めなら「鎮静」、Mg²⁺多めなら「動脈硬化予防」、HCO₃⁻多めなら「ヌルヌル」。
これらが規定値を超えると 「含○○-××泉」 と泉質名に追加される。鉄(II)が10mg/kg以上で含鉄、総硫黄2mg以上で硫黄泉、CO₂が1,000mg以上で二酸化炭素泉。
浴用・飲用 それぞれの 「一般的適応症」「泉質別適応症」 と、「一般的禁忌症」「泉質別禁忌症」 が並ぶ。妊娠中(特に初期と末期)は2014年改正で禁忌から除外。
この5項目は掲示義務。「加水あり」+「加温あり」を同時に行っているなら、温泉の供給量が不足している=かなりの加水で「水増し」の可能性。
CHAPTER 7
実際の温泉分析書を一緒に読み解きます。下の見本に 1 〜 7 の番号タグを打ったので、第6章の10ポイントと照合しながら追ってください。
最後に「この温泉は何者か?」を3行でまとめます。
1. 分析申請者
2. 源泉名及び湧出地
3. 湧出地における調査及び試験成績
4. 試験室における試験成績
5. 試料1kg中の成分・分量及び組成
(イ)陽イオン4
| 成分 | mg | mval | mval% |
|---|---|---|---|
| ナトリウムイオン (Na⁺) | 95.5 | 4.15 | 22.88 |
| カリウムイオン (K⁺) | 3.42 | 0.09 | 0.48 |
| マグネシウムイオン (Mg²⁺) | 0.20 | 0.02 | 0.09 |
| カルシウムイオン (Ca²⁺) | 278 | 13.90 | 76.55 |
| 鉄(II)イオン (Fe²⁺) | <0.01 | 0.00 | 0.00 |
| マンガンイオン (Mn²⁺) | 0.10 | 0.00 | 0.00 |
| アルミニウムイオン (Al³⁺) | <0.05 | 0.00 | 0.00 |
| 陽イオン計 | 377 | 18.2 | 100 |
(ロ)陰イオン5
| 成分 | mg | mval | mval% |
|---|---|---|---|
| ふっ化物イオン (F⁻) | 0.7 | 0.04 | 0.21 |
| 塩化物イオン (Cl⁻) | 113 | 3.19 | 17.67 |
| 硫酸イオン (SO₄²⁻) | 699 | 14.6 | 80.74 |
| 炭酸水素イオン (HCO₃⁻) | 15.3 | 0.25 | 1.38 |
| 陰イオン計 | 828 | 18.1 | 100 |
(ハ)遊離成分
非解離成分
| メタケイ酸 (H₂SiO₃) | 40.1 mg |
| メタホウ酸 (HBO₂) | 5.1 mg |
| 非解離成分計 | 45.2 mg |
溶存ガス成分
| 遊離二酸化炭素 (CO₂) | 0.0 mg |
| 遊離硫化水素 (H₂S) | 0.0 mg |
| 溶存ガス成分計 | 0.0 mg |
溶存物質計(ガス性のものを除く) 1.25 g/kg6
成分総計 1.25 g/kg
(ニ)その他の微量成分(mg)
6. 泉質
7. 禁忌症、適応症等は別表による。
42℃以上 → 高温泉。加水・加温なしで入れる「源泉そのまま」レベル。
100 L/分の鮮度目安にやや届かず。1日約84名分の入浴を新鮮提供。自然湧出のため動力揚湯ではなく、酸化等の劣化が少ない。
pH 7.5以上8.5未満 → 弱アルカリ性。美肌効果ありのレンジ。試験室再測定で8.51と微妙にアルカリ性寄り(湧出から少し中和進行)。
Ca²⁺ が 76.55%、Na⁺ が 22.88%。
いずれも 20 mval% を超える ため、両方とも泉質名に入る。多い順に「カルシウム・ナトリウム」と並べる。
SO₄²⁻ が 80.74% で圧倒的。20 mval% を超えるのは硫酸イオンのみ。
→ 陰イオンは 「硫酸塩」 1つで決まり。
1,250 mg/kg → 1,000 を超えるので 塩類泉カテゴリー(単純温泉ではない)。
ただし 8 g/kg 未満なので浸透圧は 低張性。長湯OK、湯あたりしにくい。
陽イオン(Ca・Na) + ハイフン + 陰イオン(硫酸塩) +「温泉」
→ カルシウム・ナトリウム−硫酸塩温泉
4軸タグで括弧書き → (弱アルカリ性・低張性・高温泉)
CONCLUSION
カルシウム・ナトリウム−硫酸塩温泉(弱アルカリ性・低張性・高温泉)
=「肌を仕上げる、優しめの高温湯」
◯ 浴用適応症
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
+ 一般的適応症(疲労回復・健康増進・睡眠改善 など)
◯ 飲用適応症
胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
※ 飲用は施設の許可を確認
⚠ 注意
一般的禁忌のみ(特異な禁忌は少ない)。下痢時は飲用を避ける。
3行まとめ
CHAPTER 8
効能を引き出すには入り方も大事。「どう入るか」が「どこに入るか」と同じくらい結果を変えます。
必ず心臓から遠い足元からかけ湯。3〜5回かけて体を慣らしてから入る。心臓発作・脳卒中の予防。
入浴前後に コップ1〜2杯の水・お湯を。脱水と血液濃縮を防ぐ。アルコールは厳禁。
42℃以上の全身浴は10分以内。リラックス目的なら37〜40℃のぬる湯で長湯(副交感神経優位)。CO₂泉は34〜37℃。
10分1回より、3分浴 → 休憩 → 3分浴 → 休憩 → 3分浴 で同じ消費カロリーで体への負担を半減できる。
刺激の強い湯(酸性・硫黄)の後は 真水でかけ湯。逆に保湿系(塩化物・硫酸塩)は すすがず、タオルで軽く押さえるだけ。
短期で効果を出すなら2〜3週間の連湯を1日2〜3回。1〜2日では発汗の程度。湯あたりが出たら1日休む。
CHAPTER 9
※ 妊娠中(特に初期と末期)は 2014年改正で禁忌から除外。
CHAPTER 10
分析書や温泉紹介でよく出てくる用語をまとめて。覚えておくと旅館の説明文がスラスラ読めます。